あなたは飽和脂肪酸という言葉をご存知でしょうか?
今、飽和脂肪酸の摂り過ぎがメタボリック症候群や生活習慣病を引き起こすとして問題視されています。飽和脂肪酸を摂りすぎると病気になってしまう理由や、摂りすぎると身体に悪影響を及ぼすかもしれない食品についてご紹介します。
飽和脂肪酸とは?
食べ物に含まれている脂質。バターやラードなど、肉類の脂肪や乳製品に多く含まれています。脂質は、私たちの身体を動かすエネルギー源として必要な栄養素です。
しかし、これらの脂肪酸は、摂りすぎると身体に様々なダメージをもたらすということが、最近の研究で明らかになってきています。
飽和脂肪酸の融点は高い。つまり、身体にたまりやすいということ!
飽和脂肪酸は融点(溶ける温度)が高いため、常温では個体として存在しています。そのため、私たちの身体に取り込まれても、溶けずに身体の中で固まりやすくなります。また、飽和脂肪酸を摂りすぎると血液の粘度が高くなり、いわゆるドロドロ血の状態になります。
さらに、飽和脂肪酸には中性脂肪や悪玉コレステロールを増加させる働きがあるため、増えすぎると様々な病気を引き起こす引き金になってしまいます。
飽食といわれている現代の食生活において、この飽和脂肪酸の摂り過ぎが問題視されているのです。
飽和脂肪酸は摂りすぎても不足してもダメ!
飽和脂肪酸は、摂取しすぎても不足しても病気や身体の不調・トラブルを引き起こす恐れがあります。
飽和脂肪酸を摂りすぎると起こりうる病気・症状
- 肥満
- 動脈硬化
- 糖尿病
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
その他、国立がん研究センターによれば、飽和脂肪酸の摂取が前立腺癌のリスクをやや上げるという調査結果が出ています。
飽和脂肪酸が不足すると起こりうる病気・症状
- 脳出血
- 脳卒中
飽和脂肪酸は、不足しても身体に悪影響を及ぼします。特に女性の場合、善玉コレステロールの量が急減し、心臓疾患にかかるリスクが高くなるという報告もあります。
飽和脂肪酸はどんな食品に含まれているの?
適度な量を摂取することで身体を健康に保つ飽和脂肪酸。一体、どんな食品に多く含まれているのでしょうか?
飽和脂肪酸の多い食品
食品100g当たりの飽和脂肪酸の含有量 単位:g
バター | 50.45 |
牛脂 | 41.05 |
ラード | 39.29 |
ショートニング | 33.86 |
マーガリン | 21.86 |
生クリーム | 27.62 |
ホイップクリーム | 23.51 |
クリームチーズ | 20.26 |
牛サーロイン肉 | 16.29 |
プロセスチーズ | 16.00 |
和牛リブロース | 14.92 |
ベーコン | 14.81 |
ココナッツミルク | 13.20 |
(出典:簡単!栄養andカロリー計算)
適切な飽和脂肪酸の摂取量とは?
飽和脂肪酸は、全カロリーの4.5%から7%程度を摂取することが望ましいとされています。
飽和脂肪酸を摂りすぎない工夫とは?
バター、ラード、マーガリンには非常に多くの飽和脂肪酸が含まれていることが分かります。もし、あなたが普段の調理でバターやマーガリンを多用されているなら、それをオリーブオイルや胡麻油に変えてみましょう。
オリーブオイルにはオメガ9系オレイン酸、胡麻油にはオメガ6系リノール酸という不飽和脂肪酸が含まれています。オリーブオイルには生活習慣病の症状を予防・改善する効果があるといわれています。胡麻油は細胞の成長を助け、若返りに効果があるといわれています。
(photo by Danila Panfilov)
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