比較的女性に多いとされる偏頭痛。わざわざ病院に行くほどのことではないからと、ひたすら痛みに耐えている方もいるのではないでしょうか?
あなたは偏頭痛が起きたときにどのように対処していますか?
実は、偏頭痛が起きたときに絶対にやってはいけないことがあるのです。間違った対処をすると、より頭痛が悪化することも。
今回は、偏頭痛の原因と症状・自分でできる正しい対処法について解説します。
偏頭痛の原因と症状
偏頭痛とは頭痛の一種で、頭の片側または両側に脈打つような痛みが発作的に発生します。酷くなると痛みが頭全体に広がり、嘔吐を伴うという特徴があります。
偏頭痛は20代〜40代の女性(特に低血圧の女性)に多くみられます。
偏頭痛の原因
偏頭痛の原因は生活習慣や睡眠不足、アレルギー、ホルモンの影響など多岐にわたりますが、直接的には頭部の血管が過度に拡張することで炎症を起こしているためと考えられています。
ストレスなどにより、頭部の血管では神経伝達物質の一つであるセロトニンが異常分泌されます。セロトニンは一旦血管を収縮させ、次に過度に拡張させます。この結果、周囲が炎症を起こし、頭痛が発生すると考えられます。
また、血管の周囲を取り巻く三叉神経が、ストレスの刺激を受けることで血管を拡張させる物質や刺激物質などを放出し、血管の拡張と周囲の炎症が引き起こされるという説もあります。
男性よりも女性に多くみられることから、女性ホルモンが関係しているのではないかとも見方もあります。
偏頭痛を引き起こす要因とされるもの
- アレルギー反応
- 光や音、香水のにおい
- 肉体的・精神的ストレス
- 睡眠不足
- 食事を抜く
- 喫煙
- アルコールの摂取
- 月経・経口避妊薬・更年期などのホルモン変化
- 天候の変化・気圧の変化
偏頭痛が起こる人にみられる特徴
頻繁に偏頭痛を起こす人は、頭痛が発生する予感のようなものを感じることがあります。『今日は頭が痛くなりそうだ』『これからもっと頭痛が酷くなる』などと感じると、大抵その通りになります。これは、無意識的に身体が頭痛の発生パターンを覚えていることによるものと考えられます。
偏頭痛になりやすい人は低血圧の女性が多く、軟便や下痢などの症状が日常的に生じているケースが多く確認されています。
偏頭痛は遺伝することが多く、特に母親からの遺伝が多いとされています。
大体20代頃に発症することが多く、少なくとも30歳までには発症します。症状が出やすいのは20代〜40代とされ、60歳を過ぎると症状はほぼ出なくなります。
妊娠・授乳中の女性は症状が改善する傾向にあります。
偏頭痛の主な症状
- 頭の片側もしくは両側が痛む
- 酷くなると頭全体が痛む
- ずきんずきんと脈打つような痛み
- 『頭がガンガンする』と形容されるような痛み
- 酷くなると胃のムカムカ・吐き気・嘔吐を伴う
- 動くと脈打つような痛みが強くなる
- 音や光で症状が悪化することがある
- においに不快感を感じる
偏頭痛の前兆
偏頭痛には『前兆があるもの』と『前兆がないもの』の2種類があります。偏頭痛に前兆を感じる人の割合は30%ほどとされています。
- 頭痛が起こる数時間前にチカチカとした閃光が見える
- 視野の中央または片側が見えにくくなる閃輝暗点が生じる
偏頭痛の頻度
- 月に2〜3日、多い時には週2〜3日程度
- 痛みは4時間から72時間ほど続く
偏頭痛が起きた時の対処法
偏頭痛が起きたらとにかく『冷やす』ことが大切。頭部を冷やすことで血管の拡張を抑え、炎症を鎮めます。
まわりに冷やすものがない場合は、こめかみを圧迫して頭部の血流を少なくすると痛みが徐々に落ち着きます。
偏頭痛は光や音などの刺激でより悪化することがあるため、静かな部屋でベッドに横になるなど安静にすることが求められます。
偏頭痛が起きたときに絶対にやってはいけないこと
- マッサージ
- 頭部を温める
- 入浴
- 運動・身体を動かす
- 本やテレビを見る
痛みをやわらげるためにマッサージを行なうと、血管に刺激を与えることになり頭痛が悪化します。
また、入浴すると心拍数や血圧が上がり、全身の血管が拡張するため、脈打つような頭痛がさらに酷くなります。
たとえベッドの中で安静にしていたとしても、本を読んだりテレビを見たりするのは厳禁です。偏頭痛の改善には光と音の刺激をしっかりとシャットアウトすることが大切です。
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