痔は手術が必要?市販薬で治せる?いぼ痔(痔核)の症状と治療法

お尻をおさえる女性

痔は病気のイメージから誰にも相談できなかったり、恥ずかしくて病院を受診しづらいという思いから、ひそかに悩んでいる女性も多いはず。

『排便の際に血が出て心配。痛みはないけど大丈夫?』

『トイレの後、毎回いぼが肛門の外に出てしまう。』

『いぼ痔って自然治癒できる?完治させるには病院に行くしかない?』

『市販薬で痔は治るの?』

『いぼ痔の手術って痛いの?血はたくさん出るの?』

こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?

今回は、女性に最も多いとされるいぼ痔(痔核)の症状と治療法について詳しく解説していきます。

スポンサーリンク

痔の種類は大きく分けて3つ!あなたはどのタイプ?

痔の種類は大きく分けると3種類あります。

一つ目は切れ痔(裂肛)、二つ目はいぼ痔(痔核)、三つ目が痔瘻(じろう)です。

痔 肛門 断面図 痔 肛門 断面図 痔 肛門 断面図 痔 肛門 断面図

切れ痔(裂肛)は、肛門の皮膚が切れる症状です。特に便秘が続いていると、排便時に便が固くなっているために起こりやすいとされています。痛みがあり、わずかに出血することもあります。

いぼ痔(痔核)は、肛門にイボのような腫れができる症状で、痔の中でも最もかかりやすいと言われています。痔の症状がある人の中で、いぼ痔の割合は男性が5割、女性が6割程度という統計もあります。自覚症状がなくても鮮血がほとばしる場合などにはいぼ痔の可能性が高いと考えられます。

痔瘻(じろう)は、肛門からお尻の表面まで繋がるトンネルができ、そこから膿が出る症状です。女性には非常に少なく、比較的男性の割合が多いようです。化膿することから激痛が生じたり、高熱が出ることもあります。

まとめると、皮膚がピリッと切れる感覚があれば切れ痔、多めの出血やいぼ状の腫れがあればいぼ痔、お尻の表面から膿が出ていれば痔瘻の可能性が高くなります。

男女別で多い痔のタイプはどれ?

痔のタイプを女性に多い順に並べると①いぼ痔、②切れ痔、③痔瘻となりますが、男性に多い順では①いぼ痔、②痔瘻、③切れ痔となります。

いぼ痔や切れ痔は便秘でなりやすい症状ですが、痔瘻は下痢で悪化しやすい症状。

女性には便秘の悩みが多いのに対し、男性はストレスなどが原因で比較的下痢の症状が多いということからも、男女で痔の種類が異なる理由が伺えますね。

次は、いぼ痔の症状について詳しく見ていきましょう。

いぼ痔(痔核)の症状・進行度チェック

いぼ痔は、肛門がいぼのように腫れてしまう症状ですが、いぼができる場所によってさらに分類することができます。

直腸と肛門の境目にある歯状線より上にできているものを内痔核といい、歯状線より下の肛門上皮にできるものを外痔核と言います。

① 内痔核の主な症状

痔 肛門 断面図

内痔核は、歯状線の上の直腸にできるいぼです。この部分には知覚神経が通っていない為、いぼができても全く自覚症状がないのが特徴です。

内痔核では出血を起こしても、初期であれば痛みは全く感じません。ただし、症状が悪化すると出血の量が増えたり、いぼが大きくなって肛門からはみ出ることで痛みが生じることもあります。

さらに悪化すると、排便のたびにいぼが肛門からはみ出るようになり(脱肛)、自分で指で押し込まない限り元に戻らなくなります。

最終的には、指で押しても戻らなくなります。このような状態まで症状が進んでしまうと、改善するためには手術しか方法がなくなってしまいます。

嵌頓(かんとん)痔核

一般的に内痔核は痛みを伴わないとされていますが、稀に激しい痛みを伴うケースがあります。内痔核が進行すると、脱肛したまま戻らなくなります。すると、痔核に血栓ができて大きく腫れ、痛みも激しくなります。

このような症状を嵌頓(かんとん)痔核といいます。

嵌頓(かんとん)痔核になると、痛みで日常生活も困難になる可能性があります。痛みを取り除くためには、適切な処置が必要となってきます。我慢せずに、早めに病院を受診してください。

② 外痔核の主な症状

痔 肛門 断面図

外痔核は肛門の皮膚にできるいぼ状の腫れです。ほとんど痛みを感じない内痔核に対し、外痔核の場合には皮膚に知覚神経が通っているので、症状が進むにつれて痛みが強くなります。

肛門の外側が大きく腫れるため、不快感や痛みを感じやすくなります。

悪化すると炎症を起こしたり、血栓ができて激しい痛みが生じるケースもあります。

血栓性外痔核

激しい痛みが生じるケースとしては、血栓性外痔核が挙げられます。

血栓性外痔核は、突然肛門の周囲に血栓ができ、激しい痛みを伴う症状です。早急な手術は必要ありませんが、症状が長引いたり、痛みが強い場合などには医師の診断を受ける必要があるでしょう。

内痔核の進行度チェック

内痔核は、脱出の程度によって以下の4つに分類されます。

分類 症状
I度 初期段階。痔核の脱出はない。痛みを感じることはないが、排便時に出血することがある。
II度 痔核がやや大きくなる。排便時に脱出することがあるが、自然に元に戻る。
III度 痔核がさらに大きくなり、排便時に自然に戻らなくなる。脱出した痔核は指で押しもどす必要がある。
Ⅳ度 痔核は常に脱出しており、指で押しても戻らなくなる。出血することは減るが、かゆみが生じることがある。痔核の脱出に伴い、内部の粘液が浸み出しやすくなる。

Ⅰ度〜Ⅱ度の段階ではそれほど不快感もなく、普段の生活習慣を見直すことで症状の進行を食い止めたり、改善させることも可能です。

しかし、症状がⅢ度まで進行すると、自力で改善させるのは難しくなり、場合によってはますます悪化してしまいます。Ⅳ度になると常に患部に不快感が伴い、日常生活にも支障をきたしてしまう可能性があります。

出血で痔と他の病気を見分ける方法

ある日突然排便時に出血し、何かの病気なのでは?と驚く人も多いようです。

痔なのか、それとも別の病気なのかは、血液の色である程度判断することができます。

痔の出血の場合、鮮血であることがほとんどです。スプレー状にシャーッと出血したり、ポタポタと血が垂れてくるようであれば、痔の可能性が高いと言えます。血液の色は鮮やかです。

これに対し、出血の際の血液の色がどす黒い場合には腸の病気の可能性があります。腸内で出血している場合、重大な病気の恐れもありますので、心当たりのある方はすぐに医師の診察を受けてください。

いぼ痔(痔核)の原因とは?こんな習慣ありませんか?

image1544

いぼ痔になる大きな原因は、肛門への負担です。

知らず知らずのうちに痔になりやすい生活習慣になってはいませんか?

以下の習慣に当てはまるものはないか、チェックしてみてください。

① 排便時間が長い

便秘で便が出づらい場合などには、便座に長時間座ったまま、いきみつづけることになります。そうすると、肛門に血液が集中してうっ血し、やがていぼ状になってしまいます。

便秘でもないのに排便時間が長い人、トイレにスマホや本を持って入る人なども注意が必要です。

② 妊娠・出産

出産時のいきみで肛門周囲に大きな負荷がかかり、痔になってしまうケースがあります。

また、妊娠時には体調が変化しやすく、中には便秘になりやすくなってしまう人もいます。お腹に赤ちゃんがいる状態でトイレに行くことで下腹部や肛門への負荷が大きくなるということも考えられます。

③ 長時間のデスクワーク

デスクワークをしていると痔になりやすいという話を聞いたことがある人も多いのでは?

長時間同じ姿勢で座り続けていると、お尻の血流が滞り、肛門にも負担がかかりやすくなります。

このような状態を回避するためには、1時間おきに歩き回ったり、軽い体操をするなどの対策が必要です。

椅子の選び方も重要。座面が固い椅子はデスクワークには適していません。人気のオフィスチェアにも座面が硬めのものがありますが、痔の症状がある人には不向きです。

また、痔の症状がある人がよく愛用しているドーナツクッションは、痔の痛みを和らげることはできても、改善効果はありません。痛みを誤魔化すよりは、しっかりと治療を行うことをおすすめします。

便秘になる原因もしっかり解消しておこう!

便秘の主な原因には、食生活や運動不足、ストレスなどが挙げられます。痔を悪化させないためには、これらを改善することが必要です。

食生活の見直し

動物性食品を多く食べる人は便が固くなりやすく、便秘に陥りやすいと言われています。食物繊維が豊富に含まれた緑黄色野菜を摂取すると、スムーズな便の排出に役立ちます。

運動不足の改善

また、運動不足の状態では腹筋が衰えるため、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促進できなくなります。適度な運動は大腸への刺激となり、腸の蠕動運動を活発にさせる効果があります。毎日の体操やウォーキングなどで運動不足を解消させましょう。

ストレスの解消

人は、ストレスを感じると自律神経が乱れ、交感神経が働くようになります。交感神経は、動物でいうと狩りをする時や命の危険から逃げ出す時などに働く神経で、常に研ぎ澄まされた状態です。これに対し、副交感神経は睡眠時や消化時などに働く神経で、ゆったりとリラックスしている状態です。

ストレスによって交感神経ばかりが働くようになると、内臓の働きが悪くなり、疲労や病気の回復もできなくなります。

胃や腸は気分によって変動しやすいデリケートな消化器官です。ストレスを受け続けることにより、過敏性腸症候群などの病気になるケースも。ストレスはできるだけ溜め込まずに、適度に解消させていきましょう。

いぼ痔(痔核)の市販治療薬の選び方

いぼ痔になってしまったら、どのような対処をすればいいのでしょうか?

女性であれば、痔で病院に行くというのはかなり勇気が必要なことかもしれません。現に、このページを読んでいるあなたも、『恥ずかしいから、できるだけ病院に行かずに治したい』と考えているのではないでしょうか?

まずは市販の薬から・・・と考えている方のために、いぼ痔の市販治療薬の選び方をご説明します。

軟膏・注入軟膏・坐剤、どれを選ぶべき?

軟膏は、肛門の外側のいぼ痔(外痔核)に使用します。

注入軟膏は、内痔核と外痔核の両方に使用できます。まずは注入部の先に薬を塗りつけて、滑りを良くしてから差し込みましょう。

坐剤は、内痔核に使用します。柔らかめの固形ですが、比較的溶けやすいため、スムーズに肛門に入れることができます。

市販の治療薬でどこまで治る?

症状が軽ければ、市販の治療薬で十分に効き目があります。症状の軽減・痛みの改善・炎症の沈静化に役立ちます。

市販薬をうまく使うことで悪化を防ぎ、何年も症状を進行させずに済むなら、手術の必要もありません。

外痔核であれば、初期の適切な対処で完治するケースもあります。また、痔核が大きくなり、血栓が溜まっている場合でも、血栓が体内に吸収されて治癒するケースがあります。

ただし、内痔核の場合、初期段階では痛みがなく、症状が進んでから気づくことが多いため、市販薬で完治させる(いぼをなくす)ということは難しいようです。

痔の薬を薬局で買うのは恥ずかしい!?

ドラッグストアなどで、薬剤師の方と対面で痔の薬を買うのは恥ずかしいと感じる方もいるかもしれません。

しかし、ご安心ください。現在はネット通販等で痔の薬を購入することが可能です。ただし、ネット通販の場合、緊急時には対応できませんので、余裕を持って購入しておきましょう。

いぼ痔(痔核)の治療法・対処法

image1423

いぼ痔(痔核)は、内痔核と外痔核それぞれの進行度合いによって治療方法が異なります。

内痔核の治療

内痔核の治療は、内服薬や外用薬を用いつつ、生活習慣を改善していく保存療法が一般的です。

ただし、日常生活が困難になる場合には手術によって除去するのが良いでしょう。

内痔核の治療には、痔核を硬めて症状の進行を食い止め、出血を防ぐ『硬化療法』があります。これは比較的軽度なⅠ度からⅡ度に用いられる治療法です。内痔核には痛覚がないので、注射の痛みも心配ありません。

Ⅲ度からⅣ度になると、手術に際に肛門を大きく広げるため、麻酔が必要となります。局所麻酔、下半身麻酔、全身麻酔のケースがあります。

外痔核の治療

外痔核の場合、肛門の外側にいぼができるため、内痔核よりも単純な治療で済むケースが多いようです。

痛みが強い場合には内服薬を飲みますが、通常は塗り薬で症状が改善します。

症状が重い場合には手術で血栓を取り除く必要がありますが、局所麻酔で済み、入院等も必要ありません。

いぼ痔が悪化したら手術しないといけないの?

内痔核の症状が進行しており、痛みや発熱などで生活に支障がある場合には手術を行います。

痔核の大きさにもよりますが、手術が大掛かりになり、入院が必要となるものもあります。

症状がそれほどひどくない場合には、痔核を輪ゴムで縛り、壊死させて自然に落とす方法(結さつ療法)や、レーザーで除去する方法などもあります。

いぼ痔(痔核)の治療は何科を受診すればいい?

いぼ痔の症状がある場合には、肛門科を受診してください。

肛門科がある病院が周りにない場合には、婦人科でも診察してもらえます。ただし、婦人科では薬の処方などが主な治療となります。

場所が場所だけに診察が恥ずかしく感じてしまう人もいるかもしれませんが、医師や医療従事者は多くの患者さんを診てきていますので、恥ずかしがる必要はありませんよ。男性医師ではどうしても恥ずかしい…という場合には、女医さんのいる病院を探すのもおすすめです。

自分でできるいぼ痔のケア方法

外痔核の場合、自分でケアをすることで症状を改善することが可能な場合があります。

まず、痔核には血栓が溜まっているため、じっくりと温めることが大切。半身浴などで下半身を温め、血行を良くしてください。

もし可能であれば、指で揉みほぐしても良いでしょう。これを続けることで、数日で血栓が吸収され、痔核が消えてしまうこともあるそうです。

ただし、痔ろうの症状がある方が温めると逆効果になりますので注意が必要です。

いぼ痔(痔核)の症状と治療法 まとめ

痔になったら手術が必要なのでは?と不安になる人も多いのではないかと思いますが、意外にも外用薬を使用することで保存療法を行うケースの方が多いようです。

また、痔は普段の生活習慣によって引き起こされる生活習慣病の側面も持っています。

デスクワークが多い、運動不足、肉食が多い、トイレの時間が長い、冷え性、飲酒が多いといった習慣のある方は、できるだけ改善するようにしましょう。

普段の食事は食物繊維の豊富な緑黄色野菜を取り入れ、体を温める半身浴の習慣をつけるのもオススメです。

症状が軽い場合には市販薬で治癒させることも可能ですが、日常生活に支障をきたすほど痛みや出血が激しい場合には、肛門科を受診し、治療を受けましょう。

おすすめ記事

今、脱毛する40代〜50代以上の女性が増えている!その意外な理由とは?

もはや整形は不要!?目元の小じわやちりめん皺を自宅で改善するための対策とは

でべそって治せるの?大人のでべその原因と治し方・手術費用や保険適用は?

オトナ女子必見!なぜかおばさんくさいと思われてしまう人の言動8つ

年齢より若く見える人の特徴8つ あなたはいくつ当てはまる?

卵は1日何個まで?高コレステロールなのにダイエットに使えるってホント?

オトナの女子力では、女性の美容と健康に関する情報を発信しています。
スポンサーリンク